やっとこさバスに乗ってベエルシェバへ出発!!
ベエルシェバ近くにあるテルシェバの遺跡は聖書の遺跡群として世界遺産に登録されているアブラハムゆかりの地。
まずベエルシェバも聖書も何もわからんあなた。私もです。この旅行で回る先々の聖書についてはほぼ知りませんし、わかりません。でも大丈夫。なぜなら参加したツアーの旅行会社にはスーパーできる添乗員兼ガイドKさんがいるのだ!!
そして周りの方は牧師先生や伝道師の方など聖書に詳しいプロばかりだったのだ。こんなうっかり軽い気持ちで来てしまった私にはありがたいとしか言いようがない。どなたかがKさんにした質問や、【推しは神の子 イエス・キリスト】のキリスト教徒 家族1に後から聞いたりしたものを載せていきます。
海外のラッパーも神に祈るし、西洋絵画はキリスト教とともにあるのできっとあなたのお役に立ちます。ええ、きっと。(HIPHOP詳しくないのにごめんなさい)
もし間違いとかあったらコメントに書いていただけると幸いです。感想なども書いていただけると喜びます。うへへ。
テルシェバの遺跡
メゲブ砂漠の北にあり、古代イスラエルの最南端の町です。紀元前12世紀頃からイスラエル人が集落を作って住み始め、町は戦いのため崩壊と再建を繰り返し15層のテル(遺丘)となっています。
世界遺産にもなっているこのテルシェバの遺跡は1969年から8年間かけて発掘されました。聖書の創世記に何度か記載があり、アブラハムが作ったとされる井戸、祭壇、貯水システムや地下の貯水槽、住宅跡などを見学できます。
まずアブラハムってどちら様ですか?ですよね。これから出てくる聖書の方々については私もほぼわかりませんので、できるだけ調べて聞いてまた調べて、わけわからんとなりつつも書き刻もうと思います。旅行で一緒だった方々の熱い思いも刻み込むという勢いで刻みます。みなさん、ラッパーがrhymeを刻む、それくらいのとてつもない情熱と愛です。そしてわからない私をちゃんとフックアップしてくれました。ここまですら、まさにHIPHOP!
まずはアブラハムについて(長いので面倒な人は飛ばしてね)
アブラハムって「アブラハムには7人の子~♪」のアブラハム?と聞いた私に家族1が教えてくれました。
そうです。アブラハムはユダヤ人とアラブ人の父なんだよ(ドヤァ)
ほうほう。意味わからん。よし話を歌に巻き戻そう。アブラハムの子はアメリカの民謡とのこと。アブラハムの子Wikipediaより
一般的には、ユダヤ人とアラブ人の伝説上の父祖であるアブラハムと、その息子達のことだと考えられている。「Father Abraham」(父祖アブラハム)という原題もそれを示している。アブラハムには、側室ハガルとの間に長男イシュマエル、正妻サラとの間に次男イサク、がいた。しかし、アブラハムは、サラの勧めにより、イシュマエルとハガルを荒野に追放する。また、アブラハムは、サラが亡くなった後で、後妻ケトラを迎え、ケトラとの間に、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミディアン、イシュバク、シュアハ、の6人の息子をもうけている。よって、アブラハムの子は全員で8人であるが、イシュマエルを除けば7人であり、そして、イサクと弟達の年齢は離れているので、1人(イサク)はのっぽで後はちびとなる。
ただし、アブラハムは、後にケトラによる6人の息子も追放している。
Wikipediaアブラハムの子
結局わからん。
旧約聖書 創世記に出てくるアブラハムの話を簡単に教えてもらい、アブラハムがベエルシェバにたどり着くまでを私なりに書いていきます。
ちなみにアブラハムはノアの洪水後、最初に神に選ばれた預言者。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、これらの信仰の父なのである。そして神にとっても超重要人物なのである。軽く書いているため、見る人が見たら怒るような書き方なのである。でも怒らないでほしいのである。私はただのおバカなミーハーなのである。
(※注意※この先は私見と膨らませに膨らませたイメージと勝手な解釈が入っています。気になる方は旧約聖書を読んでみてね)
【アブラハム エピソード1 ~愛と血と~】
カルデアのウル(現在のイラク南部、バグダード南東約350キロメートルにある辺り)に住んでいたアブラハムは、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう」(創世記 12章1節・2節)と初めて神の啓示を受け、妻のサラ、甥のロトを引き連れて、神との約束の地・カナン(パレスチナ地方)へ向かう。
神に約束の地カナン(現在のパレスチナ地方)にて子孫繁栄の啓示を受けていたアブラハム。だが未だ正妻サラとの間に子供ができなかった。その上、アブラハムとサラはかなりの高齢である。
サラ「ねぇアブ。私にはもう子供は無理そうだからハガルちゃんにお願いしてみたらどう?」
アブ「おおう、でもな…神がな…。ここに住んでいれば繁栄を授けてくれてる言うてるからな…(ナイス提案だ!サラが後から面倒になりそうだから何回か断っとてからにしよっと。)」
ハガルはエジプト人の奴隷である。
サラ「そうは言うけど、もうできるわけないから。ハガルちゃんにお願いしてみましょうよ。」
アブ「おう、わかった。そこまで言うなら…(仕方ない感だしとこ)」
アブ&サラ「ということで、ハガル、お願いします。」
ハガル「…。はい…。ご主人様、かしこまりました…。」
そんなこんなで受け入れざるを得なかったハガルに伝言が届きます。
神の使い「アブとの子は男の子だで。イシュマエルって名付けてな。そんでイシュマエルの願いも叶えたる。 絶対に彼を幸せにするし、子孫も増やすし 繁栄させたるで。彼は十二人の首長の父にしたる。 わたしは彼を大いなる国民とするで。」
ハガル「うっわー、何か神からいい話あったわ。よっしゃこうなったら頑張って産むわ。」
そしてアブ(84歳)と奴隷ハガルの間に産まれた長男イシュマエル。めでたしめでたし。とはならずに、アブ(100歳)のときに正妻サラ(90歳)も神の御力による奇跡で無事に次男イサクを出産する。
アブラハムにはどちらもかわいい息子。きっと煮え切らなかったのでしょう。ここでどっちの息子を跡取りにするのよ問題が出てきます。そこで正妻サラは考えました。自分の子供が大切だし、ハガルは若くてかわいい上に前からいい気になって色々と鼻につくし、前にBBAっていじられたの思い出しては腹立つし、なんかイサクたんの事をからかうわで怒りもマッドマックス。ハガル親子を追い出してはっきりとイサクを跡継ぎにしたい気持ちもあります。
サラはアブラハムに言います。
サラ「ねぇ、アブ、ハガルてば妊娠してた時からいい気になってブイブイ言わせてるんだわ。ちょいちょい叱ったけど、全然直らん。もう堪忍袋の緒が張り裂けたわ!!この怒りは上沼恵美子も黙らせられるで!私のイサクがいるのにどうすんのよ!あの親子、さっさと追い出せや!」
アブ「ぇぇええ!(サラがそうしろって言うたやんか。追い出すのはちょっとかわいそすぎるわ…)ちょっと待って。考えさせてな。」
~数日後~
サラ「ねぇ、あの親子を追い出してってば!もう顔も見たくないの!キィィ!」
アブ「うんうん、愛するサラのお願いきくよ。ハガルとイシュマエルは荒野に追放!だって神様がお告げでそうしろって言うからさ」
サラ「…ふふふ、狙い通りだわ…」
アブ(神様がハガル親子の事で苦しむな。 サラが言うこと聞いとけっていうてな。 アブの子孫はイサクによって伝えたる。 神様が言うてたわ。ハガルの息子も一つの国民の父にしたる。 彼もアブの子供だからなってな。(創世記21章12~13節)サラには言えんけど神様が大切にしたるでって言うてたから安心して追放や。)
~翌日の早朝~
アブ「というわけで、朝早くて申し訳ないんだけど、出てってください!はい、今すぐお願いします!はい、ささっとここから荒野へ退出をお願いします!」
ハガル親子「ええええ!!なんであんなにカラッカラの土地に!ちょっといい気になっただけなのに!荒野とかありえんくらい酷い!あんなとこデスロードやんか!」
途中、熱さでぐったりして動けないイシュマエル。もうダメなのではないかと絶望で泣き出すハガル。
神の使い「HEY!YO!ハガル、どうしたの。大丈夫や心配すんなや。 神はあそこにいる子供の泣き声をしっかり聞いたやで。 立って行って、ちゃんとお前の腕で抱き締めてな。 必ずあの子を大きな国民とするから安心せい。」(創世記21章17~18節)と神の使いから元気づけられ、水を飲み少し元気になったイシュマエル。ハガルは安心しさらに荒野の荒野のマッドマックスなデスロードへと進むのであった。
そして後にハガルの息子イシュマエルはパラン(北東の死海の方)の荒れ野に住み、エジプトより妻を迎え、アラブ人の始祖となり、イサクの子ヤコブはイスラエル12部族の共通の祖先となるのであった。
アラブ人とユダヤ人の祖先は異母兄弟。やっとここで家族1の言っていた《アブラハムはユダヤ人とアラブ人の父なんだよ(ドヤァ)》が解決しました。
【アブラハム エピソード2 ~神に試される~ 】
ハガルとイシュマエルを追放して後、アブラハムと正妻サラの間にできた目に入れても痛くない息子イサクが正式に世継ぎとなったその頃。神から啓示があります。
神 \モリヤの山でお前の愛するイサクを焼き尽くす捧げものにするがよい/
アブ「な、なんてことだ…。サラには言わないで出発しないと、また上沼恵美子みたいになry」
アブラハムは朝早くから何やらかんやら神のいう通りに準備を進め、旅の準備をしてイサクに言います。
アブ「神様から生贄をささげるようお告げがあった。イサクよ。モリヤの山へ向かうぞ」
イサク「はい、お父様。(ってモリヤの山まで行くの暑いし、だるいわ…)」
他二人の若者とイサク、アブラハムとロバで生贄の旅が始まります。
※モリヤ(ヘブライ語で「ヤハウェ(神)が見る」という意味)は、エルサレムの北側にある丘。現在は「神殿の丘」と呼ばれイスラムのモスクである黄金ドーム(岩のドーム)が建てられており、現在、ユダヤ人は、この領域には立ち入ることができないようになっています。
~てくてく歩くよモリヤまで~
なんやかんやでモリヤの山に着いた一行。
祭壇に良いところを見つけたアブラハム。二人の若者とロバを待たせたあと、イサクに薪を持たせ、自分は刃物と火を持って向かいます。
ここでイサクは不思議に思います。
イサク「お父様、捧げる小羊がいないですけど、どうします?どっかで買います?」
アブ「お、おお?!う、うん、ま、まぁ神様がご用意してくださるから、心配しなくていい。」(イサク、言えないよ。お前が捧げものだなんて。)
イサク「はい、お父様。」(なんか雰囲気が重いわ。モリヤまであと少しだけど本当に何とかなるのな。まさか逃がしとかお金を落としたのかな。としたらお父様呼び止めよ)
アブラハムは火と刃物を持ってイサクに持たせていた薪で祭壇を作りその上に薪をのせます。
アブ(神よ、本当にイサクを捧げるのですね…)
イサク「まだ子羊の用意が出来ていませんが、どうしますか?」
アブ「イサク、祭壇の上に横になりなさい」
イサク「!!!!!!!!!?」
アブ「イサクよ、祭壇の上に横になりなさい」
イサク「はい、お父様(え、なにこれ、え、ちょっとヤバい感じがするけど…まさかの生贄ごっことかちょっと悪趣味すぎる)」
アブラハムがイサクを一息にと首に手にしたナイフを突きつけます。
イサク「え?(まさか俺が生贄だったのか、うっ、)」
イサク「(声でねぇ!!異世界転生するフラグのやつ!!!」
と、その時です。
\おい!アブ!アブ!!アブラハム!/
と声がしました。返事をすると、そこには神の使いがいました。
神の使いはさらっと言います
「その子に手を下したらいかん。何もするな。」
「アブが神を畏れてるの伝わったから!大丈夫だで!自分の子供まで捧げるとは見上げた漢や。感心や。感動や!あっちに羊おるから、あっちを捧げえや。」
アブラハムは目を凝らして見回すと木の茂みに雄羊を見つけ、その雄羊をイサクの代わりに捧げます。
神の使いはまたさらっと言います。
「神様は自らにかけて誓うって言うてたわ。んで、はるばる伝えに来たんだけど。自分の子供すら捧げようとしたアブは最高にクールであっぱれや言うてたわ。」
「その心意気に応えて、アブ達を豊かにするし、子孫もめっちゃ増やすし、敵の土地も手に入るようにしたるって。地上の民は全てアブの子孫によって幸せになるってな。」
「アブがちゃんと神の声のいうことをちゃんと聞いて行動までしたからや。」
そして若者のいるところへ戻ったアブラハムはベエルシェバに向かい、暮らすのであった。
と、やっとベエルシェバが出たところで写真とレポです。長くてごめんね。
旧約聖書 創世記21:22~34 アビメレクとの契約 にもベエルシェバが出てきます。気になる方は新共同訳の聖書のリンクになっていますのでどうぞ。
テルシェバの遺跡の写真
バスで一時間ほど揺られて着いた、テルシェバの遺跡。この日の温度44度。暑いし日差しは痛い。そして暑い。むくみ放題の私は汗が吹き出します。
パンフレットより
井戸:イスラエルで最も深い井戸の 1 つ (69 m)、地下水のレベルまで下がっています。井戸は屋外の市門の近くに掘られていました。
赤い矢印の先にある にょろにょろ より上は後から建てられたところ、下は発掘されたままのところ
遠くにビル群が見えます。高速道路が走る横で羊飼いの人たちもいました。
地下の貯水槽に向かう所 とても深い
アブラハムは、ベエル・シェバに一本のぎょりゅうの木を植え、永遠の神、主の御名を呼んだ。 (創世記21章33)
とあり、永遠の神(エル・オーラム)という名をはじめて呼んだ場所でもあります。またその時にぎょりゅうの木を植えました。ぎょりゅうはもともとネゲブ地方に育つ木だったのですが、現代ではベエル・シェバ市の木として、街路樹ほかあらゆるところに植えられています。
テマサトラベル スタッフブログより
みなさん『ぎょうりゅうの木』と聞いて「あの、ぎょうりゅうの木!!」ざわついていましたので、とても大切な木の一つなんだな、と感じました。
ということでベエルシェバでした。とにかく暑くてカラッカラの土地とはこれか。東京砂漠しか知らないシティガールに、水がないと命に脅かされる恐怖がひしひしと伝わったのでした。このあとロトの妻の塩柱、死海へと向かいます。
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