テエルシェバからロトの妻の塩柱へ
テエルシェバの遺跡のあと、ベドウィンの方のテントでランチ(食べ物編で書きます)をしてから、バスに乗ってロトの妻の塩に向かいます。
はい、また出てきました。ロトの妻です。ロトの妻さんは何をしている方なの?ですよね。根性入れて書き刻みます。
まずロトってどちら様ですか?から行きたいと思います。
まずはロトとロトの妻が塩になるまでの話(長いので面倒な人は飛ばしてね)
アブラハムの弟のハランの子。甥です。神様からカナン(パレスチナ地方)に行っちゃいなよ!と言われたアブラハムと一緒に向かいます。
一緒には行ったけども、彼らが住むには十分な大きさでなかったため、お互いの羊飼いが喧嘩し始めます。
アブ派「あのさー、空気読んでもっとあっちでご飯あげてくんない?」
ロト派「はい?何で?そっちが遠くに行けばいいでしょうがぁ!! 」
イザコザでゴザゴザになりアブラハムはロトに言いました。
アブ「俺ら親戚なのに俺らの羊飼いがケンカするのちょっと気まずいからどっか他に行ってくれん?ロトっちが行きたい方を選んでええで。」
そこでロトは緑豊かで栄えてるヨルダン川の低地にあるソドムの町に移り住みました。
別れはしたけれど、移り住んでから何やらかんやら巻き込まれるロトをアブラハムが助けたりしています(創世記14章~16節)
一方、ソドムと近くのゴモラは当時としては、とても奔放な生活を送っている人々が住んでいました。そりゃもう奔放に奔放です。(映画ソドムの市を勝手にイメージしています。私にはかなりの胸糞悪い映画でした。早送り必須。)
それに呆れた神様はアブラハムに言います
神\ソドムがマジで俺の言うこと聞かなすぎや!!もう待ったなしで滅ぼすで!!/
アブ「(ええぇ!ロトが住んでるとこ!)あの、ちゃんとした人もいると思うんです、なので50人の真人間いたら許していただけませんか。」
神\アブがそう言うなら50人いたら滅ぼさんでもいいぞ/
アブ「あの…45人…40人…うぅ、30…20……10人!10人いたら許していただけませんか。」
神\しゃーなしやわ。ずいぶん減らしてきおったけどな、10人いたら滅ぼさんわ/
そんなこんなでソドムにこっそりと旅人姿の神の御使いが訪れます。ロトは2人を自宅に招きます。もてなすロト。(ベドウィンという遊牧民族の方々は旅人をもてなす習慣があるとのことです。そう聞くと自然な行動なのかもしれませんね。)
ソドムの人たち「おい、ロト。その2人イケてるな。」
ソドムの人たち「マジでかわいいじゃん。2人と楽しむからこっちに渡せよ。」
とたくさんの男がロトの家に来て、俺らで弄ぶから早くかわいこちゃんをよこせと詰め寄ります。これは本当にひどい奴らです。古から何一つ変わらない性犯罪に腹立たしい気持ちになります。
ロト「いやいや、それはないっすわ!私の結婚してない2人の娘を代わりに出しますんで、ここは引き下がっていただけませんか。」
娘たち「…!!!!!」(いやいやそれも無し中の無しでしょ!)
ソドムの人たち「んあ?!そっちの2人って言ってんだよ!お前、引っ越した来たばかりのよそ者なのに生意気じゃん。お前をみんなでボコボコにするわ!!」
とその時です。この客人は何せ神の御使い。強いです。目つぶしで返り討ち。そしてロトに言います。
天使1「神様がここを滅ぼすから家族を連れて逃げて!」
天使2「早くしないと巻き込まれるわ!」
神\ロト!命がけで逃げてな!あの山までや!絶対に振り返ったらいかんやで!/
ロト「うぐう、山までは走れないです。せめてあの町まででお願いします!」
神\しゃーなし!町に着くまで待ってるやで/
神はソドムとゴモラの町に天から硫黄の火を降らせ、街と周辺を滅ぼしてしまいました。
ですが街に着く前に振り替ってしまったロトの妻。振り返ってしまったために塩の柱になったのでした。
まとめ
まとめ:ソドムとゴモラは、旧約聖書「創世記 第19章」(リンク貼ってあります)に登場する2つの都市です。ソドムはアブラハムの甥ロトが最初に住むために選んだ町で、ロトとその家族はソドムの住人で唯一信仰と道徳を保っていました。
ソドムとゴモラの町は、住民の罪悪のために神の火に焼かれて滅びました。神はこの2つの町を滅ぼすために2人の天使を派遣し、ロト一家を救うために町外れに連れ出しました。逃げる途中、ロトの妻は神に言われた「振り返るな」という命令に背き、塩柱にされたと言われています。
ソドムとゴモラは、罪悪に対する神の審判の例として、聖書にしばしば登場します。
といったところでのロトの塩の妻に到着
ここロトの塩の妻が見られるところは、イスラエル南東部の死海西岸の公道90号線に沿ったソドム山の上です。カラカラの大地にそびえています。
ロトの塩の妻 たぶん全長40メートルくらいある巨大妻
死海側
遠くに見えるはロトの塩の妻
とんでもないディストピア感とマッドマックスの世界。日陰のない暑さは命の危機しか感じない。そんな場所です。暑い、暑いよ、肌痛いよ、早くバスに乗りたいよ、と泣き言ばかりでイスラエルに来たことを後悔していました。
死海で家族1が拾った石
家族1がロトの塩の妻付近で拾った石。なめたら塩が効いているそうです。なめたらあかん。
そして死海へ
イスラエルとヨルダンにまたがる塩湖の死海は湖面は海抜マイナス430mと地表で最も低い場所となっています。海水の塩分濃度は約3%というのに対して、死海の湖水は約30%。塩分濃度が濃いため浮力も大きく、何もしなくても浮きます。
遠くに見える死海
死海の塩 工場
そんなこんなでホテルに到着です。
この日に泊まったデビットデッドシーホテルです。こちらのホテルはとても豪華できれいでした。中にスパやプールに、ウェルカムドリンクまで。冷え冷えのレモネード、スウィーティージュース、オレンジジュース。この世で初めてウェルカムしてもらいました。私のおすすめはスウィーティーです。←いやらしいから全部飲んだ
そして死海ビューの部屋でした!!!最高!!来てよかった!!!(ついさっきまで後悔してたのは内緒。)
そして死海体験へ
私は伝えたい。
【死海は肉体的にも精神的にも、なめたらあかん。】
8月の死海は暑すぎてスマホで写真はすぐ撮れなくなります。そして、死海の水も熱い。浅瀬はもう温泉です。そして整備されていないビーチは塩の結晶でゴツゴツしています。すっごい攻めてる健康サンダルのよう。かかとのある岩場で履くようなサンダルまたはクロックスは必須です。痛い痛いといいながら歩きます。イスラエルに着いてから暑くてすぐにできた あせも。死海がかなり染みます。これは健康になるため!と言い聞かせて頑張りましたが、1分も浸かっていられませんでした。ふと気づいたら痒くなかったので、あの一瞬で治ったのでしょう。すごい。
さらに暑さと塩分で体力をもっていかれます。もしホテルに死海プールがあるのなら2回目からはそちらにしたいと私は思いました。
デビットデッドシーホテルの近くにショッピングモールがあります。イオンモールみたいではなく、すごい小さい駅の横にマックと化粧品と食品を売っていますくらいの規模です。
マックで買った500ml入りの桃の天然水みたいな飲み物は約560円でした。マックでビッグマックセットを食べると2~3000円するとのこと。まさかとそんなわけあるかい、と思っていましたがそのまさかを実感しました。その上、ユダヤ教の食事の規定で血抜きされた牛肉、チーズ無し、牛肉の血抜きがされたビックマックとなるそうで(場所によってはいつものも提供されるらしい)、マックは日本でおいしく食べようと思いました。物価高と円安が地味に痛い。
浮かれた気持ちを残したまま、次の日はマサダの要塞に行きます。
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